深セン、トイレも監視されているんじゃないか説
- 2019.12.01
- その他
さて、管理人Kです。
私生活が、いつどこにいても誰かにみられている、監視されているということになったらどうなるだろう。
街でそこらへんのじじいは痰をはけなくなるし、立ちしょんするやつもいなくなるし、ひったくりするようなやつも、街に落書きするようなやつもいなくなるかもしれない。
ですが、反対に、自分自身も、なにか悪いことをしてはいけないと、怯えながら生きていくことになるかもしれない。
なんか、なんもしていないんだけど、無意識に悪いことしているんではないか、ここで捕まりたくはない、怖い、
深センの税関を通る瞬間、町中を歩いていて監視カメラを発見するたびに感じた、正直な感想だ。
このページのトップ画像は、深センでの中国税関の入り口で撮った。今まで見たことないような無数のカメラがそこに並んでいた。当然税関であれば相当のセキュリティが必要で、監視カメラもそれ相応にあることはわかっているが、通る瞬間、恐怖を感じるほどそこにはならんでいた。
驚いたのは、税関だけではない
街に出てみると、そこら中に、電柱が置かれる数ほど、そして一定区間に、監視カメラが目に入った。
よく見てみると、しっかり一本の柱から、360度全方位監視できるような体制が整えられている。これが、冗談抜きに、街の中に約20m感覚で置かれている。
一見ローカル感があり、住宅街、細路地のような場所にも、一定間隔で置かれている。
これが、ああ、中国に来たんだ、
と感じる瞬間でもあった。
ある記事によると、
深センの面積は、東京都より少し小さいくらいなのだが、
監視カメラの台数を比べてみると、
東京都は警視庁発表の監視カメラ2万台なのに対して、
深センでは、192万台と、異常な数字が出ている。(人口1000人あたりの台数は世界2位、1位は重慶)
現実を目の当たりにした瞬間の感想としては、すごい、もしくは、怖い、だった。
監視カメラによって、実際に犯罪件数が減っていたり、犯人の確保率が上がったり、公共の場での市民のマナーが向上していたりというのが実際に起きているらしい。
とある旅行者も、町中で落とし物をしたが、監視カメラで確認することによって発見されたということがあったらしい。もちろんプラスの面も大いにあるんだろう。
しかし、一方で、中国の社会監視システムである、「天網(スカイネット)」の強化につながっているのも確かだ。天網とは、監視カメラの情報と、国民の個人情報を結びつけることにより、完全に国民の情報統制を試みるシステムである。
これにより、よく話題に聞く、中国で国民に点数が付けられ評価されるようになるというのが進んでいく。
また、このカメラが用いられることにって、中国での少数民族、政府が弾圧しようとしている人々を自動的に発見できるようになり、さらなる統制にもつながるという。
これは中国で起きている話だからと言って、他人事ではない。
あなたも、どこかで、監視されて、点数をつけられてるかもね。